昨日でラマダンが終わりました。今日から回教徒は日中に食事ができる!
夏の暑い日にラマダンをする回教徒の方たち、行事が終わってほっとし、今日は美味しく昼食を食べたことでしょう。
そんなことを考えながら、回教徒のお料理を紹介することにしました。カオモックガイです。
回教徒のための料理と言われてますが、仏教徒も大好きな料理の一つで、むろん、私も大好き。
屋台が並ぶフードコートには大抵カオモックガイの店もあり、その存在感は「カオマンガイ」と同じくらいポピュラー。
「カオマンガイ」と「カオモックガイ」の違いを簡単に説明しますと、
「カオマンガイ」はカオ(ごはん)マン(脂)ガイ(鶏)。鶏のうまみたっぷりのブイヨンで煮込んだご飯が美味しい
料理です。「カオモックガイ」はカオ(ごはん)モック(隠れる)ガイ(鶏)。鶏肉をスパイスと一緒に炊き込みにするため、
ご飯のなかに鶏肉(骨付きでなく、切り身になってる場合もある)ひょっこり隠れてる。タイのインド系料理とも言われており、
ターメリックの鮮やかな黄色ごはんが美しい。お肉はハラルであることは言うまでもありません。
他のタイ料理とは全然タイプが違うので、バンコクに住んでいた頃の私は気分転換で、たまに食べる料理でした。
いつも屋台で食べていたので、この料理は一度も作ったことがなく、レシピも知りませんが興味本位に作ってみた。
参考レシピはありません。インターネットで調べてもレシピがあっても「カオモックガイの素」を使ってたり、
ターメリックのみで料理してたり、なんとも味気ないレシピばかり。だったら、自分の経験で十分なヒントになるのでは?
このところターメリックを使った料理を立て続けに作ってるので、なんとなく検討もつく。
こういっては何ですが、タイの回教徒の味には共通点があるんです。
回教徒の料理はターメリック、シナモン、クミン、カルダモン、クローブなど、インド系のスパイスがメイン。
なんとなくで作ってみたけど、初めて作ったカオモックガイは見た目はパーフェクト!
鶏肉は下味をし、一度焼いてから、ごはんとスパイス類とともに炊飯器へ。
インド料理のビリヤニに遠からずなイメージ。でも、味付けはタイの回教徒料理で、ココナツミルクはなし!
鶏肉は非常に美味しく炊きあがっていたけど、問題はごはんの味。スパイスのほか鶏スープで炊いたけど、
一味足りない…。何が足りないの???
通常、鶏肉にはナムチムをつけて食べますが、私は鶏肉にしっかり味をしたので、鶏肉よりもごはんにタレがほしい。
というわけで、激辛の緑のナムチムをどばどばかけてみたところ、ぐぐっと美味しくなりましたv。
このナムチムは、ナムプラーと酢にんにく、青唐辛子、マナオ汁を混ぜたもの。
スパイスはたくさん入ってるけど、ぼんやりした味だったので、パンチをつける唐辛子が必要だったのです。
シンプルな料理だけに、美味しさのカギはタレにあったのです。確かに赤唐辛子の甘いソースだったり、
緑の辛いやつだったり、お店によってタレには大きな違いがあった!
久しく本場のカオモックガイを食べないので、次回タイに行ったら食し、とりわけソースに注目したいと思います。